岩手イノベーションベース第18回月例会開催レポート【アーカイブ動画付き】

  • 名称 第18回月例会
  • 日時 2022年9月30日(金) 18時00分〜20時00分
  • 会場 岩手県盛岡市上田4丁目3−5
  • 会場名 盛岡市産学官連携研修センター(コラボMIU)
  • 概要 株式会社上町家守舎 代表取締役 小友康広様による基調講演
       基調講演テーマ「まちをフィールドにした新たな事業の作り方」
  • 講演内容 現在6社の経営者である小友様より、ご自身が始めた「家守舎事業(民間によるまちづくり会社)」についてご講演いただきました。

創業の経緯

花巻市内に所有する自社の遊休不動産(自社ビル)の活用を検討したことが家守舎起業のきっかけとなった。

ミッション

ハードではなく、ソフトを作ることでまちのリノベーション=まちづくりが可能と考え、統一ビジョンとして「ご自身の自宅を起点とした半径200mの遊休不動産を活用」を掲げ、共感する人を増やすとして、仲間3人と事業をスタートした。

事業内容

利便性ではなく、心地よさを重視した民間主導のまちづくり事業

代表的事例がマルカンビル(花巻市)の不動産転貸借事業となる。一般的な不動産事業(転貸借契約)とは異なり、入居者(=店子となる事業主)の事業支援※までを家守舎事業ではコミットしている。

※ 家守舎発起人の知見を生かした「開店前〜開店後に至るまでのWEBマーケティングの活用支援」として、具体的には、入居店舗の改装工事に一般人を募集し参加させている(ファンの獲得)

運営方針 

  • プロジェクトリーダー性を採用→合議主義の撤廃
  • 運営者は本業優先(週1回の稼働/自身の本業とのシナジーの追求を容認)
  • 趣味の小商化(こあきないか)(まずは実証実験から始めるスタンス)

リーンスタートアップのように無理をしない営業形態を掲げ、失敗に備え事業の切り戻しを可能とした。不動産の転貸借先(店子)にも同様に推奨している。

実績

結果的には、マルカンデパートでの家守事業(まちづくり)は、想定より早く単体での収益モデルを確立した上で、街の新たななりわい※を創出、発起人の本業集客にも貢献し、期待以上の成果を上げ「遊休不動産(公共空間)の有効活用の有効性を示している。

※ ないわい=住人が主体となり行うその地域ならではの商売

(出所)「はなまきリノベーションビジョンブック」

家守舎による花巻マルカンデパートの詳細は、アーカイブ動画をご覧ください。

・主催 岩手イノベーションベース運営協議会
・協賛 岩手イノベーションベースHPに記載の27の支援機関