第1期フォーラムメンバーの紹介:タヤマスタジオ株式会社 田山 貴紘 氏

南部鉄器、Made in IWATEを東北へ、日本へ、世界へ。

タヤマスタジオ株式会社
代表取締役/田山 貴紘

どんな会社ですか?

現南部鉄器伝統工芸士会会長を技術顧問に、伝統工芸品南部鉄瓶の製造、販売をしています。
鉄瓶ブランド「kanakeno」では、市民と学ぶ講座「てつびんの学校」、体験型ショールーム「お茶とてつびん engawa」、持続可能な職人育成の仕組み「あかいりんごプロジェクト」などで業界のアップデートに取り組んでいます。

起業した理由は?

2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。
当時東京の会社の営業職でしたが、地元に対してできることはないか、人生をかけて楽しめることはないか、と考えている中で、父親が南部鉄器職人だったこと、南部鉄器という伝統工芸、ひいては日本文化は世界で戦える価値だと捉えたことから、挑戦するために起業しました。

起業の際に苦労したことは?

2社、3社と会社を立ち上げる経験をしている人は別ですが、大抵の人は初めて起業するケースが多いと思います。
経験のない手続きや業務などをいかにこなしていくかという部分には多くの時間を取られました。

岩手イノベーションベースのフォーラムや月例会等に参加して得られたことは?

月例会、フォーラム共に気づきを得られますが、中でもフォーラムは秘密保持契約を結んだ上で、経営者同士で踏み込んだ話をするので、判断の難しい問いに対する示唆や、先輩経営者の経験や視座を知ることにより意識が格段に上がります。

今後の御自身・会社の抱負やこれから起業(事業承継)を目指す方々へのメッセージ

ビジネスで解決できることは多いと思います。今後、影響の範囲を広げていき、社会に影響を与えられるように事業を進めていきます。起業は自分自身の人間的成長や社会をよくするための効果的な方法の一つだと思います。共に我々の生きる未来を作っていきましょう。