岩手イノベーションベース第11回月例会開催レポート

2021年11月26日(金)に第11回月例会を開催致しました。

感染症対策を実施したうえで、先月に続き、盛岡市産学官連携研究センター(コラボMIU)で開かれた今回は、現地とオンラインで計約50名の方に御参加をいただき開催しました。

講師には、株式会社ワイヤードビーンズの三輪社長をお招きし、「地域にこそ必要なDX」をテーマにIT化とデジタル化の違いやDXの必要性、地域での起業の可能性についてお話頂きました。

(写真:三輪社長講演)

株式会社ワイヤードビーンズは2009年に設立、13期目。セールスフォース社のパートナー企業であり、「生涯を添い遂げるグラス」等を展開しています。

三輪社長は東京にエンジニアとして就職した後、Uターン起業した経営者です。東北大学大学院地域イノベーションプロデューサー塾の講師も務めています。

~一部講演内容~

まずは、DXとは何かについて、OECD「オスロ・マニュアル」のイノベーション4類型を用いて、ご説明頂きました。

①プロダクト・イノベーション、②プロセス・イノベーションを行っている企業は多くありますが、③マーケット・イノベーション、④組織イノベーションを行うことはこれまでやってきた手法を抜本的に変え、会社全体を変えてしまうことになる為、なかなか手を付けられていない企業が多いということでした。DXとは③、④を行い、ビジネスモデルを変化させることが重要であることを教えて頂きました。

次に資金調達について、融資でも増資でも他人のお金を預かっていることに変わりはなく、増資に成功して喜んでいる経営者が多くいるが手放しで喜んではいけないこと、ファンドも同じ方向を見ているかどうかしっかり見なくてはいけない。思いが同じVCを選ぶべきであると教えて頂きました。

地域での起業の可能性について、起業する上で地域は弱点ではなく、情報はどこでも取れるようになってきていること。物価も土地も安いことは強みとなり得、田舎では都市部と同じ仕事はできないというマインドの変化が必須であるということを学びました。

(写真:パネルディスカッション(←三輪社長、→IIB運営協議会 稲垣副会長))

講演後は多くの質問が寄せられ、ひとつひとつ丁寧にお答えいただき、三輪社長の熱量の高さが感じられました。

(写真:参加者集合写真)

~お知らせ~

①IIB第3期フォーラムメンバーを募集中

3期目のメンバーを募集中です。岩手県内の経営者(創業者、事業承継者問わず)対象ですので、奮ってご応募ください。

②次回の月例会

12月は月例会に替えて、12月3日(金)にピッチイベント「EO North Japan NExT10岩手プレ大会」を開催しました。次回の月例会は1月28日(金)18:00~の開催を予定しております。講演の内容が正式に決まり次第、IIBホームページ(IIB会員へはメールでお知らせします)等でご案内いたします。

月例会に関する詳細についてはこちらから➡月例会について

③株式会社GRCSの上場のお知らせ

この度、IIB運営協議会 佐々木会長が代表取締役社長兼CEOを務める株式会社GRCSが東京証券取引所マザーズ市場へ上場を果たしました。上場を果たした佐々木会長のもと、岩手イノベーションベースとしてより一層の起業家育成に取り組んで参ります。